シャレオツなカフェでブラックコーヒーを飲んでいた時、
子供の頃からの友人にふと尋ねられました。
子供のころは私も彼女も同じようにブラックコーヒーなど飲めなかったはずなのに、
気が付いたら私だけ飲めるようになっていた。
友人いわく、「なんかカッコイイ!私もブラックで飲みたい!」という思いがなくもないらしいです。
なるほど確かに、なんかブラックで飲めたらかっこいいような気はしますよね。
でも私がブラックコーヒーを飲めるようになった理由は、別にかっこよくはないんですね。
私は以前勤めていた会社が、毎朝コーヒーを淹れてもらえるところだったのです。
もちろん最初のうちはブラックなんて飲めず、
ミルクと砂糖をもれなく入れていました。
が、次第に「仕事中口の中甘くてベタベタするのはちょっと」と思いはじめ、
そのうち砂糖を入れなくなり、果てはめんどくさくなりミルクも入れなくなり…というわけです。
常飲するようになり、私の中で次第に
「コーヒー=ジュースとか楽しい飲み物」的な立ち位置から、
「コーヒー=お茶」的な立ち位置に変わったのです。
例えるならば、恋人の関係から熟年夫婦になったような。
もう甘さとかそういうのいい、いつもそばにいるんだもの、的な。
ちなみに他のブラックコーヒーが飲める友人にも
「いつブラックが飲めるようになったか」と尋ねると、だいたい似たような理由からでした。
コーヒーとの関係が熟年夫婦になっただけでした。
だからブラックコーヒーが飲める=カッコイイ!、というよりは、
ただただ熟年夫婦的な関係になっただけのブラックコーヒー常飲者は、意外とそこそこの割合いる気がします。
まぁでも、結婚できるまでの関係になったことは尊いことですよね。
カフェイン中毒には気をつけながら、これからもコーヒーさんにはそばにいてほしいものです。