現在、増刊flowers冬号にて掲載されているラブコメよみきり「ランボーくんは片想い」、私はこの作品に取り掛かる前にある映画を見ました。

かの有名なアクション映画、「ランボー」です!

うちのランボーくんは「乱暴者」から発想してあだ名をつけたので、かの有名なランボーとは全く関係ないのですが、それでも同じ名前を名乗らせる以上、何か失礼があってはいけないと思い…というか何か面白いパロディとかできるかもしれないと思い…そんな下心満載で、私はTSUTAYAへ走りました。

ところが参考資料として見るはずが、ミイラ取りがミイラになるが如く、当初の目的を忘れて映画に見入ってしまいました。

「思ってたのと、全然違う!」

※このあとの文章は映画のネタバレが入ります。






「戦争の、その後。」平和から取り残されたランボー

アクション映画をほぼ見ないゆるふわ畑で生きている私でも名前を知っていた「ランボー」。
見る前は、あまりに有名すぎてキャッチーな作品なのかと思っていたし、「アクション映画ってとりあえず派手なアクションした者勝ちなんでしょ?」というクソみたいなゆるふわ先入観しか持っていませんでした。

全然違った。

ランボーは、ベトナム戦争の帰還兵。
母国に自分を待つ人はなく、戦友もみんな死んでしまった。
そんな設定から始まり、ランボーの身なりの汚さから「危険人物だ」と勝手に判断した街の保安官の理不尽な対応・暴力をきっかけに、あれよあれよと事態は大事になっていって、ランボーはひとり山中にたてこもり、保安官たちと戦うことに…

「え、この人、戦争でがんばってきてて、そこから帰ってきた兵士なんだよね?」
という戸惑いが大きくて、驚きました。
母国のために戦ってきた人に対して、あまりにも冷たすぎる世間の人々。
母国のために戦ったはずのランボーが母国に報いられず、戦争が終わった世の中なのに孤独に戦う様子に、戦争の理不尽さ・悲しさを感じました。

ラストでランボーがその悲しみをぶちまけるシーンでは号泣してしまいました…「戦争は平和をもたらさない…」そう強く思ったし、同時に「自分のラブコメよみきりなんかにパロディできるテンションじゃねぇ」、そう思いました。




「ランボー 怒りの脱出」「ランボー 怒りのアフガン」も見た。

2作目の「怒りの脱出」、3作目の「怒りのアフガン」ももちろん見ました。
個人的感想を一言で言うと

2作目→女性を守るランボーがかっこいい

3作目→子供を守るランボーがかっこいい

です。ゆるふわ感想すみません。
大佐との間に感じる友情もまたかっこいい。
(※2作目は女性を守る〜とは書きましたが、2作目ヒロインはガンガンに戦える強いクール系ヒロインです好き)

2作目「怒りの脱出」で、地味に強く感じたことがあります。
本当に地味に見ていてずっと気になっていたので、ここで是非言わせていただきたい。

「ランボー、ネックレスちっちゃくね?」




ランボーのネックレスがちっちゃい

このネックレスというのも、物語の山場、銃弾に倒れたヒロイン「コー・バオ」が身につけていたお守りの大切なネックレス。
それをランボーは、彼女の想いを引き継ぐように形見として身につけ、物語はラストへと向かっていきます。

が、コー・バオはアオザイの似合うスレンダー美人、片やランボーは鍛え上げた筋肉隆々の軍人…。
ランボーが身につけるには必然的にサイズが小さい!!

ランボーが弓を構えたりかっこいいアクションをするたび、盛り上がる私の心、盛り上がるランボーの筋肉、不自由そうなネックレスのひも。
感動する心の端で、「でもネックレスちっちゃくね?」と感じてしまう……そんな苦悩がありました。

悩みすぎて、視聴したあとに「ランボー ネックレス ちっちゃい」とかでググりました。
そんな感想を書いてる人は誰一人見つかりませんでした。

「もしかしてこのネックレスのちっちゃさは私にしか見えてないのか?」
自分は世界でたった一人になったような錯覚・不安・そして孤独を感じました。
だから「ランボー ネックレス ちっちゃい」とかいうワードでこのブログにたどり着いた方、大丈夫です。あなたは一人じゃありません。
3作目ではネックレスの長さが気にならなかったので、おそらくスタッフも「ちょっとネックレスちっちゃかったな」と感じてるに違いありません。




そんなわけで

映画「ランボー」、予想より遥かに面白く、奥が深く、かっこよかったので、ストーリー面ではラブコメなんぞには活かせませんでした。
しかしせっかく視聴したので何かないか…と思い、無理くり、ヒロインの「番田 紅(ばんだ こう)」という名前だけ、2作目「ランボー 怒りの脱出」のヒロイン「コー・バオ」のお名前からいただいています。

そんなわけで、こちらのランボーくんはジョン・ランボーとはなんの関係もありませんが、映画「ランボー」はとても面白いのでオススメです!

ramborakugaki